矢印 News
2022.10.21
不動産横文字辞典~「セカンドハウス」

こんにちは!業務課の山下です!

寒い日が続いてますね。夏が終わり、秋を飛ばしてもう冬といったところでしょうか。

徐々に気候の変化をしてもらわないと体が順応できませんね笑

季節の変わり目なので、体調管理に気をつけて過ごしましょう!


さて、今回の言葉の紹介ですが、「セカンドハウス」です!

聞いたことがある方も多いかと思います。

広告でこの前この言葉を見て、次はこれにしようと思ったのですが、改めて考えてみると「別荘となにが違うんだろう?」と疑問に思いました。

セカンドハウスの定義としては、”普段暮らしている家とは別に、月に1泊2日以上居住(利用)している物件のこと”となります。

  • 自宅が勤務先から遠いため、平日は勤務先の近くに所有するセカンドハウスから出勤する
  • 平日は都会のマンションで過ごすが、週末は海辺に購入したセカンドハウスを拠点にマリンスポーツを楽しむ
  • 仕事を基本的にテレワークで行っているため、お客様との対面での会議がない日は別荘地のセカンドハウスで過ごしテレワークを行う
  • 毎月給料日のあとの連休では、温泉地のセカンドハウスでゆったり過ごす

色々な事例があると思いますが、たとえばこういった用途でセカンドハウスを所有される方がいらっしゃるのではないでしょうか。うらやましいですね~!

セカンドハウスと別荘の違い

一方、生活拠点として所有するセカンドハウスとは異なり、別荘は保養のために所有する物件です。

別荘(べっそう、英語:cottage、villa、ラテン語:vīlla)とは、普段生活している家とは別に、比較的短期的な避暑・避寒・保養・休養などの目的で気候や風景のよい土地、温泉地などに作られた一戸建ての家。本質は日常生活を送る住居ではなく、余暇のためのレジャー施設である。
現代日本語の場合、集合住宅の形をとる別荘をリゾートマンションと呼ぶ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A5%E8%8D%98

月に1泊2日以上“という部分がセカンドハウスの定義として重要で、たとえば「夏の間だけ、毎月1泊2日以上する避暑地のコテージ」などはセカンドハウスとなりません。

さてここまでセカンドハウスと別荘の定義の違いを説明してきましたが、

そもそも別荘とセカンドハウスを厳密に区別する必要があるの?

このような疑問を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、セカンドハウスの場合、別荘よりも税金の支払いや購入時のローンがお得になる可能性があります!

セカンドハウスの特徴

セカンドハウスの税制面での優遇

前述の「月に1泊2日以上の居住」により、セカンドハウスは税制上、一般の住宅と同様に評価されます。

その結果、自宅を購入する場合と同様に、不動産取得税固定資産税都市計画税について、税制面での優遇措置を受けることができる可能性があります。別荘よりも優遇措置があるぶん、お得に購入できるということです。

セカンドハウスとしてこれらの優遇措置を受けるためには、実際に「居住している」ことを示すための書類の提出が求められることもあるようです。居住している実態がなければ別荘と同じ扱いになり、優遇措置を受けることはできません。ただ購入するだけでなく、「不動産取得税課税標準の特例適用申告書」を準備し、物件取得後60日以内に都道府県税事務所に提出する必要もあります。

セカンドハウスのローンについて

また、住宅ローンを使って購入することはできません。

かわりに銀行によっては、専用のセカンドハウスローンを用意しているところもあります。また、住宅金融支援機構の提供する「フラット35」は、セカンドハウスに対しても利用することが可能です。

生活の拠点としている現在のお住まいの他に、週末などにご自分でご利用(居住)する住宅を取得する際にもフラット35がご利用いただけます。

ご利用いただける方、対象となる住宅、融資額、融資期間等のご融資の条件は、お申込みいただくご本人がお住まいになる住宅の場合と同じです。

https://www.flat35.com/kaitei/second.html

セカンドハウスローンの場合、一般的な住宅ローンよりも審査が厳しい・金利が高いなど、条件が悪くなってしまうことに注意が必要です。また、住宅ローン減税を受けることはできません

フラット35が利用できる場合は、住宅ローンと同様の条件で融資を受けることができますが、賃貸に出すことができない点は注意が必要です。

月に1度のセカンドハウス居住が不要になった。賃貸に出して家賃収入を得ていきたいな。

このように、将来ライフスタイルの変化によりセカンドハウスが不要になった場合でも、賃貸に出すことができないため、売却するしかなくなってしまいます。

機構では、転送不要郵便にて融資住宅あてに融資額残高証明書をお送りすること等により、申込ご本人またはそのご親族の方が実際にお住まいになっていることを定期的に確認しています。

確認の結果、第三者に賃貸するなどの投資用住宅としての利用や店舗・事務所などの目的外の利用が判明した場合は、お借入れの全額を一括して返済していただきますのでご注意ください。

https://jhffaq.jp/jhffaq/flat35/web/knowledge3152.html

税制面での優遇があるとはいえ、自宅のローンの返済や家賃の支払いに加え、セカンドハウスの分のローン返済や税金の支払い、物件維持費などもかかってきます。

購入は慎重に検討したいですね。

みらいのセカンドハウス

セカンドハウスは休日のリフレッシュや、平日の通勤時間短縮にとてもメリットがあると思います。

しかしながら、購入にはそれなりのハードルがあることも事実。自分にとってのメリットが出費に見合う価値があるかどうか・・・メリットのほうが大きいと考えられるなら、とてもいい買い物になりそうです!

最近では「セカンドハウスのサブスク」のようなサービスも登場しており、そういったサービスを利用すれば、自分でセカンドハウスを購入するよりも安価かつ楽に、生活に複数拠点を組み込むことができるかもしれませんね。

テレワークをはじめ、場所に縛られない働き方・生き方という考えが広まってきています。将来的にはセカンドハウスも、今よりもっとカジュアルなものになっているかもしれませんね。空き家問題や地方創生などのテーマにも対応できそうです!

僕もいつかはセカンドハウスを持って悠々自適な生活を送りたいものです。

ではまた!山下でした!