矢印 News
2022.10.12
不動産横文字辞典~「リファイナンス」

こんにちは!業務課の山下です!

最近は肌寒い日もあり、すっかり秋になりましたね。

もうクーラーはいらないかなと思っていますが、寒暖の差があるのは嫌ですね。


さて今回の言葉の紹介ですが、「リファイナンス」です!

あまり耳にしない言葉です。が、リ+ファイナンスなのでなんとなく意味の想像がつくような・・・?

refinanceの使い方と意味
財政を立て直す、資金を補充する、借り換える

https://eow.alc.co.jp/search?q=refinance#:~:text=%E8%B2%A1%E6%94%BF%E3%82%92%E7%AB%8B%E3%81%A6%E7%9B%B4%E3%81%99%E3%80%81%E8%B3%87%E9%87%91%E3%82%92,%E5%90%9B%E3%81%AB%E5%86%8D%E8%9E%8D%E8%B3%87%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86%E3%80%82

不動産の世界で使うことになるのは3番目、「借り換える」の意味です。「ローンの組み換え」と言ったほうがわかりやすいでしょうか。

既存の負債(ローン)を新たなローンで一括返済することで、金利や返済方法を変更することができます。

しかし、その際に組み換える手続きのための負担が発生してしまうので、闇雲に行えばいいというものではありません。

次はリファイナンスに期待できるメリットを見ていきましょう。

リファイナンスに期待できるメリット

金利差がある場合

居住用物件・投資用物件問わず、物件をローンで購入された方はご存じかと思いますが・・・。不動産投資ローンにも、固定金利型と変動金利型が存在します。

たとえば、金利が低かった時期に変動金利型で融資を受けていた場合。

そのまま金利が低ければ月々の返済額は低く済みますが、変動金利型の場合、市場金利が上昇するとあわせてローンの金利が上がっていくことになり、返済額が増えていってしまいます。

そこで、金利が上昇すると見込まれる局面で、変動金利型から固定金利型のローンへリファイナンスを行います。リファイナンス後も金利が上がり続ければ、固定金利で金利が据え置きになっているほうが返済額は少なくすみますね。

ただし、基本的に固定金利型のほうが変動金利型に比べて金利は高く設定されているため、リファイナンス後に変動金利型の金利が上昇しなかった場合、損となってしまいます。難しいところですね。

逆に、金利が高かった時期に固定金利型で融資を受けていた場合。

さきほどの例の逆バージョンですが、こちらはシンプルです。

市場金利が下がってきたタイミングで、固定金利型から変動金利型へリファイナンスを行うことで、返済額を少なくすることができる可能性があります。

今の日本ではしばらく想像がつかない状況ではありますが、覚えておくと将来役に立つかもしれませんね。

金融リスクの分散

複数の物件を同一の金融機関から融資を受けて購入しているオーナーにとっては、別の金融機関でリファイナンスをすることで、金融リスクの分散が見込めます。

たとえば3つのマンションを同じ銀行のローンを使用し購入した場合、万が一その銀行が破綻した場合や不動産投資ローンや住宅ローンから事業撤退した際に一括返済が必要になる可能性があります。

予めリファイナンスにより複数の銀行でローンを組んでおくことにより、そういった事態へのリスクマネジメントを図ることができます。

定期的な運用見直しを!

これまでに当コラムでは、内装工事等で部屋の市場競争力を上げ(家賃を高くし)、毎月の収支(キャッシュフロー)を改善していくための方法などを取り上げてきました。

今回のリファイナンスではまた別の視点、つまり収入の増加ではなく支出の削減からキャッシュフローを改善する方法に触れることができました。

マンションを買って、大家さんになり、家賃収入をもらい、ローンを返していく。

不動産投資はシンプルなようで奥が深く、色々なポイントや工夫の余地があるんですね。

既に物件を運用されている方は、今一度収支を確認して見直してみては?

ではまた!山下でした!