矢印 News
2022.09.19
不動産横文字辞典~「リモデリング」

こんにちは!業務課の山下です!

そろそろ10月になりますが、月日の流れのはやさを感じますね!

毎年思っていることですが。。。笑


さて今回の言葉の紹介ですが、「リモデリング」です!

まあ、聞きなれないですよね。

リフォーム・リノベーションとあわせて見ていきましょう。

remodeling(リモデリング)
改造、改装、模様替え

https://eow.alc.co.jp/search?q=remodeling

主に、建物を増改築する工事のことを指します。

「あれ、増改築や模様替えといえば”リフォーム”じゃないの?」

そう思った方もいらっしゃったのではないでしょうか!実は元々「リフォーム」に改装・増築の意味はありません。

reform(リフォーム)
1.〔組織などの〕改革、刷新
2.〔制度などの〕修正、訂正
3.〔人の〕矯正、改心
4.〈和製英語〉衣服のリフォーム◆【標準英語】alteration ; altering ; remaking
5.〈和製英語〉建物のリフォーム◆【標準英語】renovation ; remodeling ; rebuilding ; redoing

https://eow.alc.co.jp/search?q=reform

引用の5の通り、昨今「建物のリフォームを検討する」といった形で使われている用法は、和製英語としての「リフォーム」なんですね。

建物の増改築や模様替えを表す英語は本来リモデリングであり、リフォームではないんですね。へえ~!

リフォーム・リノベーション・リモデリング

リユース・リデュース・リサイクル・・・小学校の授業で聞きました。いわゆる3Rですね!

リフォーム・リノベーション・リモデリング・・・これもなんだか3Rみたいですね。不動産3R、って感じでしょうか?!それぞれどう違うのか見ていきましょう。なお、和製英語としての説明になります。

リフォーム

リフォームは主に「原状回復」を指す言葉ですが、ワンルームマンションなどの不動産賃貸業の世界においては、リフォームと原状回復もまた違う言葉として使われるので注意が必要です。

主に原状回復が”退去した入居者が住み始める前の状態に戻す”ことを指すのに対し、リフォームは”物件が新築だったときの状態に戻す”ことを指すことが多いです。

例を挙げると、築20年のマンションに、2年住んだ賃借人(入居者)が退去した場合。
部屋を賃貸に出していた2年間で部屋は汚れ、クロスにも電気ヤケなどがあり劣化が見受けられます。設備にも多少ガタが来ていますが、それはここ2年で始まったことではなく、5年前くらいから徐々に悪化しているようです・・・という状況。

この場合、ルームクリーニングやクロスの貼替えを行い、賃借人が入居する前の「2年前(入居時)」相当の状態に部屋を戻す工事が「原状回復」です。

それに対し、新築時から20年経ち、劣化した設備。漏水しているキッチンの水栓や、異音を発するエアコンなど。こういった設備までも交換し、「20年前(新築時)」相当の状態に部屋を戻す工事が「リフォーム」です。

このように「いつの時点に戻す工事か?」によって原状回復とリフォームの違いがありますが、どちらも「劣化した室内を元通りにする」ことを目的とする工事となります。

リノベーション

リノベーションのポイントは「機能向上」にあります。

たとえば太陽光発電システムや太陽熱温水器を設置し、省エネ性能の高い住宅にする。
スロープや手すり、階段に途中で休憩できる踊り場を設けるなどして、バリアフリー化住宅にする。
四畳半の和室が二部屋並ぶ2Kの物件を、フローリングを貼りモダンな1LDKに間取り変更する。

こういった、それまでその住宅が持っていなかった機能を付加し、暮らしやすさなどを向上するための工事を主にリノベーションと言います。

リモデリング

第一に、リノベーションと同義とされていますが、厳密な定義はありません。そのうえで・・・

リモデリングという言葉を使う際のキーワードとして「ライフスタイル」が挙げられることが多いです。

生活する人の趣味嗜好、つまりライフスタイルにあわせたリノベーションといったところでしょうか。

フローリング材だと愛犬の足腰に悪いので、ペット対応のフロアタイルに床材を貼替える。
楽器の演奏が趣味なので、子供が独立して余っていた子供部屋を、防音仕様にして趣味の部屋にするなど。

リフォームが”誰が住んでも役立つ”増改築とするなら、リモデリング“入居者のライフスタイルにあわせた”増改築といった違いがあります。

比較的最近使われるようになった新しい言葉なので、今後目にする機会も増えていくと思われます。それに伴って使いわけも洗練されていくかもしれませんね。

言葉の使い分けって難しいです

今回はリモデリングに始まり、リフォームリノベーションといった工事に関する言葉を見てきました。

以前このコラムで取り上げたコンバーションも同じく工事に関する言葉でしたね。

これらの言葉の使い分けは難しく、不動産業界でも人によって使い方が違うように感じることもあります。

記事の冒頭で見たように、そもそもリフォームが和製英語として使われているため、難しいですよね。

今の自宅に長く住んでる方や、もっと暮らしやすい家にしたい方、ガラッと雰囲気を変えたい方はぜひリモデリングを行ってみては??

では、また!!

山下でした!